稲や麦など、穂をつける作物の種を蒔く季節を迎えています。
近所に田んぼがあれば、稲が育ち始めている風景がみられると思います。
当たり前にも見えますが、なぜか懐かしさを感じてしまうことがありますよね。
私の実家にも少しだけ田んぼがあって、小さい頃は田植えをしたことがあります。
開発されて住宅地になった今では、そんな田園風景はありませんが、日本の原風景に触れる機会があったのは、幸せなことだと思います。
私たちの日常は、毎日同じように見えても、常に変化しています。
人はどこまでこの変化のスピードについていけるのでしょうか。
いよいよ梅雨入りが間近に迫るこの時期、雨に濡れる紫陽花にも味わいがあります。
紫陽花は日本の固有種だそうで、万葉集に詠まれるほど、古くから親しまれていました。
梅雨の雨をうっとおしいと思うだけではなく、日本古来の緩やかな時間の流れを感じながら、豊かな時間を過ごしてみる季節かもしれません。
有信会東京支部 支部長 松下和徳 令和6年6月17日(旧暦:皐月12日) 芒種の巻